黒執事 23巻 レビュー

黒執事
10 /14 2017

黒執事 枢やな 【青の教団編】



黒執事(23) (Gファンタジーコミックス)


小ばなし


前回の黒執事22巻の記事で少し触れていた、
青の教団編が今巻から本格始動です。
今までの黒執事のダークで根の深い部分をしっかり描かれているのですが、
それ以上に今の現代のものをガッツリ上手く取り入れられていて、
面白いんですよ。
今の日本では当たり前のことも、
19世紀のイギリスではそれはそれは革命的な出来事であり、
衝撃的なものだったであろうな、というもので・・・

というのは、アイドルですよ、要するに。
作中の中では「アイドル」という言葉は使っていませんが、
現代の日本では男女問わずアイドルブームが少し前から起き、
スマホゲームでもアイドルを育成したりするようなものが沢山配信されている。
あと、私は詳しくないのですが、映画でもありましたよね。
ものすごく話題になったものが。
作者の枢さんと担当さんが一緒に映画を観に行って、
「ものすごく良かった・・・」
という感想をTwitterでつぶやかれていた事を覚えてますよ( ̄+- ̄)
確か、それは青の教団編が始まる前の話。
構想は練っていたのかもしれませんが、影響受けられているのかな?
と、勝手にに想像しております(笑)

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本編レビュー


IMG_3041.jpg  グッときたPOINT

1.身分の分けへだてなく集まり、みんながキラキラできるパーティー、
  スフィア・ミュージックホール
2.セバスチャンが人間でないと見抜いた謎の占い師、
 ブラバッド・スカイ
3.名門パブリックスクール(寄宿学校)ウェストン校の
 4人の元プリーフェクト(監督生)
・現S4(スターライトフォー)
 
が歌って踊る、いまだかつてないアップテンポなキャロル(祝歌)
 という名の現代のポップス
 ※時代は19世紀

※見出しが全部長ったらしくてごめんなさい。

1.身分の分けへだてなく集まり、みんながキラキラできるパーティー、
  スフィア・ミュージックホール



まず前提としてあるのが、
19世紀のイギリスで、身分の差がなく集会を開いたり、
パーティーを催すと言うことは考えられないこと、ということがあります。

それにも関わらず、
このスフィア・ミュージックホールでは貴族から労働者まで、
老若男女関係なく参加できるのです。
さらには、食事を無償で提供し、みんなで語り合い、身分を隔てなく歌い踊り、
”キラキラ”できる場だといい、参加している皆が夢中になっていた。
急激に集客を増やしては、毎週行われている土曜の夜のホールは前の道が馬車で溢れかえるほど。

この不思議な現象に関して調べるように、と女陛下から言い渡されたシエルたち。
さらには女王陛下の心配事は的中するように、
シエルのフィアンセであるエリザベスが、
このスフィアミュージックホールに出向いたきり、家に帰って来なくなってしまった。
スフィアミュージックホールが何故そこまで人々を魅了するのか。
そして、リジーはなぜ帰って来なくなってしまったのか。
それはまだはっきり明かされていません。
しかし、ところどころに描かれるエリザベスの様子からすると、
何か思い詰めていることがあるように見えます。
それは、シエルが大きく関わっていることなのかな?とも思えます。


2.セバスチャンが人間でないと見抜いた謎の占い師、
 ブラバッド・スカイ



自らを占い師だと名乗る、ブラバッド・スカイ。
とにかく怪しさ満点です。
彼は、スフィア・ミュージックホールに集まる人々に、
血を一滴垂らすことで、その人の未来を占うことができると言って、
カップに滴った血からその人が加護を受けている星を伝え、占いう。
その占いは当たるのだと人々から好評されていた。

加護を受けている星の種類は4つ。
シリウス、カノープス、ベガ、ポラリス

その中でも一等星のシリウスはとても珍しいのだと言う。
ちなみにシエルはシリウスで、エリザベスはカノープス。
セバスチャンは、人間ではないとブラバッドから即座に見抜かれ、
きらめきを飲み込むコラプサー(ブラックホール)だと告げられ、
強制的にホールから追い出されてしまう。

※1967年より以前は、
ブラックホールのことをcollapsar(コラプサー)と呼ばれていたそうです。

そして、占いが終わると、
それぞれの加護を受けている星別に柄の異なる純銀製のブレスレッドを渡される。
しかもタダで!!ただ占いを受けた人間に配るには高価すぎる代物です。

本当の狙いはなんなのか?
それは、シエルが”順調に”巻き込まれたことにより、
緑の魔女・サリヴァンとヴォルフラムによって明かされた。
なんと狙いは、輸血だと言うのだ。
この時代は、まだ輸血技術が発達しておらず、成功率が極めて低かった。
サリヴァン曰く、
「成功条件が未だ確立されていない未完成のシロモノ」。
しかし、成功すれば瀕死の重傷でも一命取りとめることができる、
当時の人々にとって、『奇跡の治療法』だと言われていた。
軍は、積極的に輸血実験を行い、成功条件を探っているという。

まだこの巻では仮定に過ぎないが、
その輸血の研究精度を高めるためには、膨大なデータが必要になる。
不特定多数の人間から血を集めるのには、
このスフィアミュージックホールでの集会が利にかなっていたのです。


3.名門パブリックスクール(寄宿学校)ウェストン校の
 4人の元プリーフェクト(監督生)・現S4(スターライトフォー)
 が歌って踊る、いまだかつてないアップテンポなキャロル(祝歌)
 という名の現代のポップス
 
※時代は19世紀

黒執事23-1  


もう、これは見出しの通りでしかありません(笑)
とにかくウケます(笑)
でも、感慨深いのは、現代では当たり前のことでも、
当時(19世紀)では今まであり得ないよう音楽だということ。
だから、聞いたこともないようなアップテンポなリズムの曲に、
当時ではありえないほど激しい踊りに驚くシエルたちの様子が、
面白可笑しくもありつつ、
驚いている当時の人々の様子に納得させられてしまいます。

でも、何より私のお気に入りダンスシーンはこれ!↓
黒執事 23-4

セバスチャンのキレッキレの完コピされたダンスに大爆笑です(笑)
でも、実はセバスチャン、一つ前の見出し記事でも書きましたが、
一時だけはシエルと一緒にスフィア・ミュージックホールに入場するも、
すぐさまブラバッドに、「人間ではない」という正体を見破られてしまい、
ホールから追い出されてしまうので、
実際にはS4(スターライトフォー)の4人の歌とダンスは
一切見聞きしていません。
では、セバスチャンはどこで知ったのか?
それは、大衆パブ(たぶん)。
※はっきりと作中にパブとは書いていないけれど、描かれている様子から。
ホールに入れない分、パブでなどの街で聞き込み調査をして知ったのです。
そこで、スフィアミュージックホールの奇妙な情報が得られました。
それは、ブレスレットがないと、入れない部屋があり、
その部屋では楽しいイベントがあるということ。

そこでは何が行われているのか?
それは、後ほど明かされていきそうです。

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まとめ


新章に突入したばかりということもあり、
謎が謎を呼ぶ……そんな感じの23巻でした。

それと、補足と言うのかなんと言いますか、個人的ツボがもう一つありまして。
それは、この単行本事態には、掲載されているわけではないのですが、
この23巻が発売された時期に、
掲載誌「Gファンタジー」の各タイトルが
ちょうど同時期に発売されるということから、
販促企画としてこんなものをやっていました。

『妖6(あやかシックス)』(Gファンタジー2016年5~8月号掲載)

ご存じの方もいらっしゃるのかな?と思うのですが、
これがまあ、いろんな意味でぶっ飛んでいて、面白い企画だったんです。
各タイトルの人外が集い、今流行り?のアイドルにになって販促活動をする、
というもの。

妖6


メンバー紹介をしておきますね。
  • セバスチャン(悪魔) 黒執事
  • ヴァレンティーノ(山羊) キューティクル探偵因幡
  • 花子くん(怪異) 地縛少年花子くん
  • 佐野(疫病神) 妖怪学校の先生はじめました!
  • 烏(半妖) 妖飼兄さん
  • シアン(化物) 死神と銀の騎士

しかもGファンらしいのが、メンバーがみんな「人外」という点。
しかも、衣裳も本格的に考えられているんです。
黒執事の枢やなさんが基本の衣裳デザインを考え、
それを各プロデューサー(作家)がアレンジして、
それぞれのキャラに着せています。
しかも、雑誌には各Pにインタビュー直撃の記事を載せ、
「妖6結成記念プレゼント」として、公式グッズまで作られました。
そして、挙句の果てには、Twitter上で「無音ライブ」
Gファンタジー公式Twitterにて)と称した、
オリジナルソングの歌詞を夜の8時から(たしかそうだったハズ……)
連続投稿し、合間には妖6の衣裳に身を包んだメンバーが登場してました。
そうそう、無音ライブが始まる前は、スクエニさんお手製と見られる
各メンバーのキラキラした応援うちわもアップされ……
JPEG握手会なるものも、Twitter上でやってましたね……(*゚Q゚*)
なんだかほんと、笑いが止まりませんでした(笑)
本当に、いろんな意味で面白い企画でした。

それと、枢やなさんの公式Twitterでは、その無音ライブ後に、
セバスチャンがライブをやっている裏では……
みたいなことをちょろっと描いてくれた投稿が、さらにツボった(笑)
内容は、ここに掲載するわけにはいかないので、
もし、見逃してしまっていた方は、
2016年の4月~7月ごろの枢やなさんのTwitter投稿から探してみてくださいね!
黒執事好きの方なら、絶対楽しめるはずです。

何が言いたいかというと、この23巻で魅せた、
S4(スターライトフォー)の演出を完全コピーした、
セバスチャンの完璧な歌とキレッキレなダンスで踊っていた様子が重なって、
より一層面白さを増すんですよね。本編も妖6としても。

しかし、この「妖6」というユニットは2017年10月現在、存在しておりません。
2016年5月号でデビューを飾ってから早ニヶ月、
2016年8月号では解散がスクープされています(笑)
そう、その解散宣言が、週刊誌のスクープ記事風なんです。↓

妖6 2

原因は、方向性の違いだそう(笑)
ほんと、細部まで手が込んでいて、笑いが止まりません。
ちょっと写真では切れてしまっていますが、
右上に「週刊GF TIMES 号外 7月16日 土曜日」と書かれています。
ここまでくると、粋ですね。
あと、1年も前なので、私の記憶には残っていなかったのですが、
上の記事風写真を見る限り、
7月16日に「無期限の活動休止を発表」と書いてあります。
Gファンタジーの発行は毎月18日と決まっています。
カレンダーで確認してみたところ、2016年の7月18日は月曜日ですが、
海の日で祝日、ということで前倒しで16日(土)に発売されたため、
号外ニュース・活動休止発表が7月16日になっているようです。
号外なんだけれど、しっかりと出版事情が入りこんであり、
何とも面白いです。

ただ、ひとつ言えば、mikann(ハンドルネーム変えました!)よ、
もっとリアルタイムな時期に感想書けよ……
ですよね(´・_・`)
ほんと、そこに関してはすみませんの一言です。
話題になっている時に話題作の記事を書く。
これは、私の万年の課題でもあります(´・_・`)
これから、もう少し、
もう少しはリアルタイムなブログ投稿を目指して頑張ります!
(といいつつ、ものすごくのろのろな更新率……)


黒執事(23) (G fantasy comics) [ 枢やな ]



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冥土の恋は閻魔次第! 1巻 レビュー

冥土の恋は閻魔次第!
10 /04 2017

冥土の恋は閻魔次第! 平井るな



冥土の恋は閻魔次第!(1) (Gファンタジーコミックス)



小ばなし



2017年5月に1巻が発売され、
同時にpixivコミックで1話&番外編が公開されると、
急激にpixivコミックランキング上位を座し、
更に、テレビのランク王国でも紹介されるなど、
今ちょっと話題の新作です。

アナと雪の女王を見るなら<U-NEXT>

本編レビュー


 
gi01a201502121400ntlyj.png グッときたPOINT

1. いつも遊ぶことに全力な閻魔大王、千景様
2. 冥土にある秦広庁で働く、普通の事務局の官吏・・・
だったはずが閻魔大王補佐官に大昇格?!した、お肉に目がない兎鞠さん

雑誌「Gファンタジー」的にはあまり見かけないタイプ?かもしれない、
世界観がファンタジーなラブコメディです。
ホリミヤも学園ラブ要素だけど、こちの方がむしろ多い気もする・・・
タイトルに”恋"と入っているし。
とは言え、恋してます感はまだ薄いけれど、
ドキドキ感がふんだんに盛り込まれております。
それと、まだ意識は薄くても、絶対お互い惹かれ合ってるんだよね。

※ちなみに作者の平井るなさんが雑誌のGファンタジーで賞を取った時の作品が、
「地獄の沙汰は上司次第」というタイトルで、
世界観・登場人物も基本的には同じものがあるのですが、
連載の「冥土の恋は閻魔次第!」の兎鞠と千景様の二人の空気感というのか、
前提的にある関係性を描いてくれていて、
(読み切りなので、二人の関係についてのオチを描いてくれている)
それの二人の関係性を知って読むと、
さらに微笑ましくてこの冥恋(冥土の恋は閻魔次第!の略)がより好きになる。

とはいえ連載作品は、受賞作とは別に、新たにつくられたストーリーなので、
今現時点でもし、「地獄の沙汰は上司次第」を読んでみたいという方は、
雑誌「Gファンタジー」のバックナンバーで中古とかで探すしかないと思う・・・
しかも、Gファンタジーという漫画雑誌は、
とっても太めなので、たぶん送料も取られるし、
雑誌の中古なこともあり、定価以上のお値が張られているようです・・・
紹介しておいて、ごめんなさいね。

もし、ご興味があって探したいと方のために、
掲載誌情報を載せておきますので、ご参考までにどうぞ。

雑誌「Gファンタジー」スクウェア・エニックス発行
2015年6月号掲載
第16回Gファンタジー月例マンガ大賞 入選受賞作
「地獄の沙汰は閻魔次第」平井るな

Gファンタジー 2015年 6月号

中古価格
¥1,761から
(2017/10/4 13:02時点)


でも、なによりコメディで面白いんだよね。
特にヒロインの兎鞠さんが。
いい性格をしていると言うのか、ものすごく庶民派というのか、
ヒロインだけど、結構ぶっ飛んだ表情をたくさん見せてくれて、
笑いを誘ってくれます。

それに、千景様も千景様で良いと思う。味が出ているというか。
詳しくは、1巻分は下で書くけれど、
千景様はギャップのあるお人で、
これは少女漫画好きの方も絶楽しめるはず。

というか、作者の平井るなさんが初めて受賞されたのは、
少女漫画で有名な白泉社だと言うから納得です。
ちなみに、受賞作品が他の歴代受賞作家さんと一緒に無料で配信されているので、
そちらも気になる方はぜひ(^-^)/

白泉社少女まんが新人大賞歴代受賞作品 PART1



1. いつも遊ぶことに全力な閻魔大王、千景様

冥土の恋は閻魔次第1-1

主人公は兎鞠なはずだけど、一応上司なので立てて、
お先に閻魔大王、千景様をご紹介。
と言っても、この人もメインキャストです。
むしろ兎鞠よりこの人がいないと話が進まない・・・(笑)

少し世界観の説明をします。
物語の地、冥府にには亡者の生前の罪を裁く、10人の王、”十王”がいる。
彼らの数だけ庁があり、その一つ一つで亡者は審議を受けなければならない。
閻魔様とは、十王のトップであり、
第一の秦広庁(しんこうちょう)から第四の伍官庁(ごかんちょう)までの
審議を元に、亡者の天国行きか地獄行きかの判決を下す最重要裁判官。
それを務めるのが閻魔大王であり、千景様である。

千景様は上の見出し通り、遊びがとにかく大好き。
しょっちゅう仕事もそっちのけで、
お祭りや「粉の中からアメを探し当てる大会」といったものに参加しては、
仕事場を抜け出してふらふらと、遊びに忙しくしている。
他にもボードゲーム、けん玉、ヨーヨー、ゲーム機などなどが
常に内ポケットにジャラジャラと持ち歩いているような遊び好き。

そして、めっちゃゆるい。
ゆるさ的には、「田中くんはいつもけだるげ」の田中くんといい勝負。
でも、閻魔家のれっきとした跡継ぎであり、閻魔大王としての能力値は一級品。
その一つの能力である、驚異的な記憶力で兎鞠のミスをカバーしてくれたり、
閻魔家に代々伝わる浄玻璃(じょはり)の眼という特殊な視力を持っている。
だから、本来能力値は高いはず・・・
なのだけれど、たまにしか本気を出さない閻魔様。

そして、なにより思わせぶりな言葉というのか、言葉のチョイスというのか、
本人がどこまで本気なのかは計り知れないけれど、
少女漫画的ドキッやキュンがたまにあります。
それも、良いですよ(笑)個人的には。
何より、ギャップが良いと思う(/∀\*)


2. 冥土にある秦広庁で働く、普通の事務局の官吏(かんり)・・・
だったはずが閻魔大王補佐官に大出世?!した、お肉に目がない兎鞠さん

冥土の恋は閻魔次第!1-2

↑この絵は兎鞠の中でも可愛く仕上がってる方。
でもちょいちょい出てくる兎鞠のアホ面が、たまらなく笑いを誘ってくれます。
いや、いつもはもうちょっとかわいいんだけど、残念なところがあるのよね。
でもそこがまた、いいんだ。
同性に好かれるタイプだと思う。
まあ、人それぞれなので何とも言えないけれど、私はめちゃくちゃ好き!!

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まとめ



この漫画、どんどん勢いが加速しています。
いっぱい笑って、キュンとして。
緩急があり、とっても読み応えがあります。
最新刊2巻の情報も出ました。
2017年11月27日に発売です。
雑誌「Gファンタジー」で先読みしているので、
内容は存じておりますけれども、1巻よりもさらにキュンとさせられる要素もあれば、
絶大なるドン引きなこともあったり・・・(笑)
とにかく楽しめますんで、ぜひ、一緒に買いましょう、
「冥土の恋は閻魔次第!」 2巻。

なんか、宣伝みたいになってるけど、
ほんと、この漫画はこれからも続いてほしいから。
続いてもらうためには、買うことがまず大事。
と言うことで、新刊待ってます。

ミニ情報


1巻の発売と同時期に掲載された、番外編というものがあります。
雑誌のGファンタジー掲載とpixivコミックで無料公開されています。
もし、まだ未読の方はそちらもチェックしてみてくださいね~

一応、Gファンタジーの掲載情報も載せておきます。

雑誌「Gファンタジー」スクウェア・エニックス発行
2017年6月号掲載
冥土の恋は閻魔次第! 番外編

Gファンタジー 2017年 06月号

新品価格
¥1,980から
(2017/10/5 12:53時点)


※すいません。こちらもすでに中古扱いなので、定価以上のお値が張ってしまっています・・・
番外編を読むだけなら、pixivコミックで読んだ方がお財布には優しいかも?


冥土の恋は閻魔次第!(1) (Gファンタジーコミックス) [ 平井るな ]



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向ヒ兎堂日記 8巻(完結) レビュー

向ヒ兎堂日記
10 /02 2017

向ヒ兎堂日記 鷹野久



向ヒ兎堂日記 8 (BUNCH COMICS)



小ばなし



7巻のレビューを書いてから、いつの間にやら2カ月の月日が経っている・・・!?
ものすごく更新ペースが遅いですが、
良かったらたまにでもいいので、覗いていただけるとありがたい限りです。

とうとう、この物語も完結します。
実は私は、この漫画に出会い、妖怪の魅力を知りました(^∇^)ノ
それまで、西洋の魔法や妖精、悪魔などが出てくる
「ファンタジー」しか知らず、
日本の妖怪については無知同然でした(´・_・`)
それが、この漫画に出会って、
180度くらい日本の妖怪たちへの見る角度が変わり、
今では、妖怪大好きです(/∀\*)
そう考えると、感慨深い・・・

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本編レビュー


 
gi01a201502121400ntlyj.png グッときたPOINT
1.白姫の母心
2.伊織自らが手掛けた怪談本「向ヒ兎堂日記」

語りは少ないけれど、想いが伝わってきます。
白姫の”子”への想い。
伊織の妖怪たちへの想い。
その想いが優しくて、温かくて、
この本を読んで良かった、そう思える読後感でした。

1.白姫の母心

白姫は、現在(作中)では鬼の怪(あやかし)ですが、
かつては人間でした。
人間から怪(あやかし)になったり、神様になったりというのは、
日本ではよくある話ですよね。


想い人が白姫に夢中になっていくのが許せなかったある女が
嫉妬に駆られて毒を盛った
その所為(せい)で子が流れてしまったというのに
その女は更にありもしない噂話を周り中に広め、白姫を孤立させた
噂を信じたのか
男は白姫の前に姿を現さなくなり
文すら届かなかった
悲しみに暮れていると
風の便りにその女が子を成したと聞いた白姫は
嘆き苦しみ
その女を殺してしまった
けれどその後
――…子供も殺してしまった事に気付いて
自分で自分を呪い
鬼になった


時を経て、ある陰陽師から、
生まれてくる子どもに白姫の血を分け与えてほしい
という申し出があった。
その陰陽師の目論見は、明治の世に入り、力の弱くなった陰陽師に、
怪の血を分け与えてもらうことで陰陽師の力が強力となるよう、
生まれてくる子どもに一か八かのかけをしようとしていたのだ。

白姫がその陰陽師たちの申し出に応えた理由。
結局のところ、白姫は自分の口から真意を話してはいない。
けれど、作中で伊織と千代が言っていたように、
始めは過去の自分の過ちの罪滅ぼしの意味で了承したのだと思う。
でも、私はそれだけではないと思う。
始めは、本当に罪滅ぼしの意味でしかなかったかもしれないけれど、
伊織の母親のお腹の子がみるみる大きくなっていくにつれ、
一滴とかその程度のものであれとも、
白姫の血が入った子がお腹の中にいて、もうすぐ生まれてくる。
白姫にとっては、念願の我が子同然であり、愛おしかったのではないだろうか。
だから、赤ちゃん(伊織)がお腹の中にいる時に
母親と共々危険から守りたくて、
怪の森へ行くように、織の元に行くよう、
夢枕に立って伊織の母親を誘導したのだと私は思う。

FullSizeRender.jpg

白姫
――…ああ、でも
稚児(ややこ)は抱いてみたかったわね
こんなに早く大きくなっちゃうなんて
残念だわ


白姫の想いは、この言葉に全て込められているのだと感じる。
伊織はこの時、白姫を呼び出すために陰陽師としての力を相当使い、
さらには怪の森へ白姫に連れてきていたため、
力の均衡が崩れて寝込んでしまっているので、白姫の言葉は知らない。

白姫は伊織の姿を見ても、あっけらかんとした振舞をしている。
かつて自分の人間だったとはいえ、
今は怪である自分が、人間の子どもに愛情を持っていることなど、
気恥ずかしさやら、強大な力を持つ怪としての威厳もあり、
言葉や態度では、直接伝えたり表現したりはできない。
それでも、この一言だけで、
白姫が心の奥底では、
伊織のことを自分の子どものように愛おしく思っているのだろうな、
ということが伝わってきます。

2.伊織自らが手掛けた怪談本「向ヒ兎堂日記」


解釈として、こういうことだと私は思う。
それとは別に、伊織が書いた怪談本がある、
という解釈の方もいらっしゃるようですが・・・

あくまで、個人的な私の解釈は、

この漫画「向ヒ兎堂日記」が、
伊織が実際の妖怪たちと過ごした、
日々の様子を描いていた怪談本ということだと思っています。
だからこそ、毎巻本編に入る前の最初のページと本編のあとの最後ページに
”兎崎伊織『向ヒ兎堂日記』”名義で、
本編から一歩引いた視点で書かれた文章がしつらえてあるのだな、
と納得しました。

結末を読むまでは、
本編の出来事を日々日記として残していたということかな?
と思っていたけれど、合点がいきましたヽ(´∀`)ノ

同時に、「向ヒ兎堂日記」は怪と共に暮らし、
怪のことを誰よりもよく知っている伊織が書いたものだったんだと考えると、
より一層、この漫画が愛おしくなってしまったよ(〃▽〃)

もちろん、本当の作者である鷹野久先生あってのことですので、
先生様さまです。
この物語を世に送りだしていただいて、本当にありがとうございます(/∀\*)

ネットオフ

まとめ



最後に表紙について語らせてください。

向ヒ兎堂日記 表紙 

↑の写真は、左が1巻、右が8巻(完結)の表紙です。
よく見るとこの2つの表紙、全く同じ構図の伊織の姿が描かれています。

1巻はまだ少し幼さの残る、17、18の着物姿の伊織。
そして8巻は、あれから1年半後のちょっとだけ大人になった洋装の伊織。

そこまで大きく伊織の周りに変化があるわけでもない。
当たり前のように伊織の周りにいる怪たち。
でも、人々は怪について伊織ほどよく知っている人はいない。
伊織にとっては当たり前の生活が、
普通の人々にとっては非日常の毎日。

伊織には、その生活をずっと続けてほしいと思うし、
人と怪の架け橋として、
怪について語っている本をこれからも私たちに教えてね、
という気持ちになります。

まずはその1冊目が向ヒ兎堂日記=この「向ヒ兎堂日記」全8巻。
その後は・・・実際には描かれてはいないけれど、
そして直接的には、私たちは読めないけれど、
それでも今後とも変わらず、
伊織の元に日々訪れる怪たちの様子を本にしていいくのだろうな、
ということはうかがえるので、
後は自分で想像して楽しみたいと思います(笑)

あと、1巻では(いつも)和装だった伊織が、1年半後の8巻では洋装。
まだまだ江戸の名残が多かった明治初期中期。
明治の世で一般層にまでは、洋装が定着することはないけれど、
それでも確実に1年半という短い時の流れでさえも、
じわじわと洋装する人々が増えてきている、
この明治の時代の流れの移り変わりがよくうかがえます。

直接的に多くを語る作品ではないけれど、
感じたり想ったり、独特の絵の醸し出す雰囲気だったりと、
文字や言葉ではない分野で世界観に引き込まれていく、
ちょっと不思議で、でもよくよく見ると、
いろんなところに手の込まれている作品でした。

「向ヒ兎堂日記」は、私の大好きな漫画の一つです。


向ヒ兎堂日記 8 (バンチコミックス) [ 鷹野 久 ]



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mikann

20代の女です。
漫画に目覚めたの20歳になってから。
ファンタジー作品が大好きです!
子ども時代は、ハリーポッターで育ったと断言できます(^0^)/
そんな理由もあって?、海外(ヨーロッパ)が舞台の作品が多めです。
漫画以外にも児童書など、ファンタジーのジャンルであれば何でも読みます。
※過去記事になればなるほど、黒歴史感があります(苦笑)
もう、そこはご愛嬌と言うことで(笑)
今後は各漫画、1巻1巻作品を大切に、愛を込めて感想を書きたいと思っています。
よろしくお願いします!

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